【SM初心者講座:第1章】SMとは?初心者のための基本知識

SMの世界に興味を持ち始めたら、まずは基礎的な知識の理解はとても重要です。
この記事では、これまでAVで見てきたSMプレイや、映画やドラマなどで得たSMプレイの知識とは違い、より根本的な内容を初心者向けにまとめてみました。
SMの基本概念とその実践に必要な倫理、安全性、心理的要素についてわかりやすく説明します。

SMの定義と特徴

SMとは基本的に「サディズム(Sadism、加虐嗜好)」と「マゾヒズム(Masochism、被虐嗜好)」双方がお互いの嗜好を満たす行為のこと(加虐被虐性愛)を呼びます。
表現に関しては色んな言い回しがありますが、一般的にSMと聞いてすぐ思い浮かぶイメージで概ね正しいと思います。

こうした、正常ではない行為で性的興奮をする事を倒錯的プレイとも呼び、ここを深掘りすると広大な学問の世界になってくるので、興味のある方は調べてみてください。
性的倒錯 Wiki

SMプレイの特徴としては、どちらかが望まなければSMのプレイスタイルは成立せず、
加虐して満たされるサド、被虐して満たされるマゾがお互いの利害が一致した時に成り立つのが前提です。
傍から見れば、一方的に加虐しているサドと苦しみにもがいているマゾ、という構図から犯罪が行われているようにも見えますが、
SMプレイにおいては、これこそがお互い自分の趣味や趣向を楽しんでいる状態です。
行為や過程、その結果に関して予め双方の合意があれば、基本的には法には触れません。

法律上の難点

合意があって望むプレイは法律上は問題ありません。
しかしSMプレイの種類によっては命に関わる危険度の高いプレイもあり、
マゾ側から過度なプレイを求められた結果の事故だったとしても、結果的に死なせてしまったら罪に問われる可能性は高いです。
過度なSMプレイによってパートナーが命を落とし、有罪判決となったケースも多く、それほど不慮の事故が起きやすい世界という事を理解しないといけません。

そういった重大な事故でなくても、興奮のあまりに相手の望まないプレイや行為をしてしまった結果、気分を害したマゾ側に不当な行為だと訴えられるといったケースもあります。
合意が無い状態で加虐を行えばもちろん傷害罪となりますが、合意があってもこのようなトラブルによって法律上裁かれる立場になってしまう事も多々あります。

合意と倫理

SMは必ず相手との「同意」に基づいて行われるべきです。
この同意には、プレイの内容、範囲、そしてセーフワードと呼ばれる安全措置を含めることが推奨されます。
これを「RACK(Risk-Aware Consensual Kink)」と呼ぶ考え方が広く知られています。

合意(Consent)について

合意は、SM行為において最も重要な原則。
具体的に以下の要素が含まれます。

・積極的かつ自発的な合意
自発的にプレイ内容に同意している必要があり、NG行為に関しても「決めた範疇以外の行為はしない」という事に同意しなければなりません。
同意する事自体に強制や強要される事もあってはなりません。

また、お互いが持っている概念や価値観、常識や通例も個々で違いはあるため、共通の概念を揃える必要があります。

・事前の明確な合意形成
プレイの目的、範囲、道具、時間、セーフワードについて詳細に話し合うこと。
これを「合意形成プロセス」と呼びます。
特に初心者は具体的なリスクについても確認することが重要です。

・継続的な合意
合意は一度得られたら終わりではありません。
プレイ中やその後でも、双方が同意しているかを継続的に確認する必要があります。

・撤回の自由
合意はいつでも撤回できる権利を伴います。セーフワードはそのための手段として利用され、どのタイミングでもプレイを停止する責任と権利を保証します。

倫理 (Ethics)

倫理とは、SMにおいてお互いの尊厳を保ち、責任を持って行動するための原則です。

・相互尊重
どのような役割を演じる場合でも、パートナーの感情、身体、そして心理的健康に配慮することが不可欠です。たとえ支配者の役割を担う場合でも、相手を単なる対象物として扱うことは倫理に反します。

・情報の透明性
プレイ前にリスクや限界を説明し、相手が十分な情報に基づいて決断を下せるようにする責任があります。また、自分自身の身体的・心理的限界についても正直に伝える必要があります。

・責任の共有
SMは一方が他方を一方的に支配する関係に見えますが、実際には全ての参加者が共同で責任を負います。特に、安全策やプレイの準備は双方の協力が欠かせません。

・リスクの受容と管理
プレイに伴うリスクを正しく認識し、これを最小限に抑えるための努力を怠らないことが倫理的行動の基本です。

合意と倫理の具体例

・合意の明確化
例:ボンデージプレイを行う場合、拘束時間、使う素材、プレイの目的などを詳細に話し合う。

・プレイ後のケア(アフターケア)
例:プレイ終了後に相手の体調や精神状態を確認し、必要に応じて感情的なケアを行う。これにより、信頼関係を強化できます。

・無意識の強制を避ける
例:相手が断りづらい状況を作らない。例えば、友人の前で合意を迫るなどは避けるべきです。

合意と倫理を守るために

・セーフワードの活用
「赤」は即時停止、「黄」はペースダウンなど、状況に応じた信号を設定する。

・リフレクションとフィードバック
プレイ後に感想を共有し、次回以降の改善点を話し合う。

・スキルの向上
BDSMコミュニティで提供されるセミナーやワークショップに参加し、合意や倫理に関する知識を深める。

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